フリー素材を使うとき、「作者名やサイト名を書かないといけないの?」と迷ったことはないでしょうか。

結論から言うと、クレジット表記が必要かどうかは、素材を配布しているサイトの利用規約(ライセンス)で決まります。「フリー素材だから不要」でも「フリー素材だから必要」でもありません。

この記事では、クレジット表記とは何か、必要なサイトと不要なサイトの見分け方、必要なときの書き方、そして表記不要の素材でも守るべきことを、主要サイトの早見表つきでまとめます。

クレジット表記とは

クレジット表記とは、素材の作者名や配布元を、その素材を使った場所に明示することです。「Photo by ○○」「画像提供:△△」「© ○○ / CC BY 4.0」のような一文がそれにあたります。

著作権は素材を作った人にあります。フリー素材とは「作者が一定の条件で使用を許可している素材」で、その条件のひとつとしてクレジット表記を求めているサイトがある、という関係です。条件を守らずに使えば、無料であっても著作権侵害になり得ます。

必要か不要かの見分け方

判断材料は次の 3 つです。上から順に確認すれば、ほとんどのサイトは 1 分で判別できます。

1. 利用規約・ライセンスページの「クレジット」「帰属」「表記」の記述

多くの国内サイトは、利用規約やよくある質問に「クレジット表記は不要です」「作者名の記載をお願いします」と日本語で明記しています。まずはここを探してください。英語サイトでは "attribution" "credit" という語で書かれています。"Attribution required" なら必要、"No attribution required" なら不要です。

2. ライセンスの種類

  • CC0 / パブリックドメイン:表記不要。自由に使えます。
  • CC BY(クリエイティブ・コモンズ 表示)表記必要。作者名・ライセンス名・元へのリンクを添えるのが条件です。CC BY-SA、CC BY-NC など派生ライセンスも表記が前提で、さらに条件(同一ライセンスでの公開、非商用限定など)が加わります。
  • サイト独自のライセンス:Unsplash、Pexels、Pixabay、写真AC、R-FREE など大半の素材サイトはこれです。内容はサイトごとに違うので、1 の方法で確認します。

3. 無料プランと有料プランで条件が違わないか

海外の大手素材サイトには「無料会員は表記必要、有料会員は不要」という設計のところがあります。同じサイトでも会員種別で条件が変わるので、ダウンロード時のライセンス表示を見落とさないようにしてください。

主要フリー素材サイトのクレジット表記 早見表(2026年9月時点)

サイトクレジット表記補足
R-FREE不要商用利用可。AI 生成の写真素材。無料会員・プレミアム会員とも表記不要
写真AC / イラストAC不要無料会員でも不要。素材の再配布・素材集としての販売は禁止
いらすとや不要商用利用は 1 制作物につき 20 点まで(21 点以上は有償)
ぱくたそ不要モデル写真は名誉を傷つける用途が禁止
Pixabay不要Pixabay コンテンツライセンス。素材そのままの再配布・販売は禁止
Unsplash不要表記は「歓迎」だが義務ではない。Unsplash+ の素材も同様
Pexels不要表記は任意
Freepik(現 Magnific)無料プランは必要有料の Premium 会員は不要
Flaticon無料プランは必要有料プランで不要になる。アイコンでもルールは同じ
FIND/47必要CC BY 4.0。2026年3月にサービス終了したがアーカイブの写真は利用可

各サイトの料金や素材数はおすすめフリー素材サイト27選、アイコン素材はアイコン素材サイト21選で詳しく比較しています。

表記が必要なときの書き方

指定の書式があるサイトはそれに従います。指定がない場合、次の要素が入っていれば十分です。

  • 作者名(またはサイト名)
  • 配布元へのリンク(Web の場合)
  • CC ライセンスの場合はライセンス名と、改変したならその旨

例:

  • Web ページ・ブログ:画像の直下やページ末尾に「Photo by 山田太郎 / FIND/47(CC BY 4.0)」とリンク付きで記載
  • YouTube:概要欄に「使用素材:○○(作者名・URL)」
  • 印刷物・スライド:巻末や最終ページに「画像提供:○○」とまとめて記載
  • SNS:投稿本文または画像内の隅に「Photo: ○○」

「画像の上に文字を重ねるのは見た目が悪い」という場合でも、ページ内のどこかに書けば要件を満たすサイトがほとんどです。ただし CC BY は「合理的な方法で」表示することを求めているので、読めないほど小さい文字や、まったく別のページに置くのは避けてください。

表記不要の素材でも守ること

クレジット不要は「何をしてもよい」ではありません。ほぼすべてのサイトに共通する禁止事項があります。

  • 素材そのものの再配布・販売:ダウンロードした画像を素材として配る、素材集として売る、他の素材サイトに登録する
  • 商標・ロゴとしての登録:素材をそのままロゴにして商標登録する
  • 人物の名誉を傷つける用途:モデルが写った写真を、風俗・違法行為・差別的な文脈や、特定の思想・商品を支持しているかのように見せる使い方
  • 自分の作品として公開する:撮影者・作者を偽ること

また、表記が不要でもどの素材をどこから入手したかのメモは残しておくことをおすすめします。後から「この画像は本当に使ってよいものか」と社内や取引先に聞かれたとき、入手元の URL とダウンロード日があれば説明できます。

よくある質問

社内資料や個人ブログでも表記は必要?

ライセンスが表記を求めているなら、公開範囲に関係なく必要です。社内向けだから免除、という規定は一般的にありません。

加工・トリミングした場合は?

表記の要否は変わりません。CC BY では改変したことを明示する必要があります。表記不要のサイトでも、加工の可否(大幅な改変を禁止しているサイトもある)は別途確認してください。

「Photo by」を書かずに使ってしまった。どうすれば?

気づいた時点で追記すれば、実務上はほとんど問題になりません。指摘を受けた場合も、速やかに表記を追加するか差し替えるのが基本です。

AI で生成した画像にクレジットは必要?

生成した本人が使う分には不要です。ただし生成ツールの利用規約で、AI 生成であることの明示や商用利用の可否が定められていることがあります。素材サイトで配布されている AI 生成画像は、そのサイトの規約に従います。

まとめ

  • クレジット表記の要否は「フリー素材かどうか」ではなく、配布サイトの利用規約で決まる
  • 利用規約の「クレジット」「attribution」の記述、ライセンスの種類(CC BY は必要)、会員種別による違い、の 3 点で見分ける
  • 必要なら、作者名・配布元リンク(・ライセンス名)を素材の近くかページ末尾に書く
  • 不要でも、再配布・商標登録・人物の名誉を傷つける用途は禁止。入手元のメモは残す

R-FREE の素材は、無料会員・プレミアム会員ともクレジット表記不要で商用利用できます。詳しい条件は無料会員利用規約をご覧ください。表記を気にせず使える素材を探しているなら、トップページから検索してみてください。